幸せ自炊計画 -ScanSnapS1500で漫画を電子書籍化-

どうも、ししくらです。

気がつけば一ヶ月以上経過し、11月になってしばらく経っておりました。

428が終わってからはゲーム熱が一旦冷め、ちょっと別のことに取り組んでおりました。

そう、自炊です。料理の方ではなく、電子書籍化のほうです。
きっかけはYoutubeで偶然流れてきた自炊のHow toがとても簡単そうだったからなのですが、あわせて手元の漫画と小説の許容量が限界だったこと、中古のスキャン機器なら予算が建てられそうだったこと、などから実施に踏み切りました。

ちょっと作業してから判明した不明点やコツもたいなものがいくつかあったので、まとめておきます。
どなたかの参考になれば幸いです。

参考動画にした動画

まず参考にしたのはこちらの動画です。

過不足なく解説してくれていたので、ほぼこの通りやれば問題なく自炊可能でした。

Snapscanは知っていましたが、こういったサイズ感の裁断機と画像処理のバッチが行えるソフトは知りませんでした。良いものがあるんですねぇ。

道具の用意

まずはScanSnapを入手しなければということで、メルカリを利用。

古いのでも使えりゃいいので「ScansnapS1500」を検討、10年以上前の商品だけあって結構安くなっています。

新しいほうがモチロンいいでしょうが、下手に液晶で操作できるとかだとそこがおしゃかになると使えなくなって困りそうなので、シンプルな方が良いなーという考えもあり物色。

中古のS1500は状態によって5千円~1万円くらいの値段帯の商品が多かったです。

大抵の場合ローラーが劣化して加水分解してしまうことが問題となるそうなので、値段が高めに設定されていてもローラーの交換がされていないのであればあまり意味がないとあたりをつけて、安くてきちんと動いてそうなものを探しました。

ローラーを自分で変える、というつもりで底値の5千円台から品定め。
動作と読み込みができていて「後々ローラーを変える必要が有ると思います」という説明文が入っていたモノを購入しました。現時点で問題なく動いていればちょっとくらいは直せるでしょう。

結構でかい。

ローラー変えて使えればいい、くらいのつもりで購入したのですがこれが大当たりで、スキャン部分の汚れをアルコールつけた綿棒で拭いてやれば問題なく使用可能な良品でした。

裁断機のほうはAmazonで新品を購入、正直こっちこそ中古で良かったかなと後で思いましたが、そのときはあまり深く考えずに新品買ってしまいました。

恐らくこちらも中古であれば5~8千円くらいで購入できるはずです。
消耗品部分も安くAmazonで買えるので、初期費用を少しでも抑えたければ探してみても良いと思います。

何事もやってみなければわからないことがあるものですが、Youtuberさんの言っていたとおり、少なくともこいつらと100均のカッターさえ用意できれば自宅で自炊するのに十分であることがわかりました。

自炊にあたってのちょっとしたコツ

大体50冊くらい自炊してみて、ポイントというか、ちょっと意識しておくと良いところがわかったので載せておこうと思います。

まっすぐ揃えて裁断しないと台形っぽく表示されてしまう

裁断をミスるのが一番問題なので、刃を入れるときには真っ直ぐに、毎回同じだけのカット幅を目指すのが一番大切です。

端っこを狙って裁断するにしても、ノリでくっついている部分まではしっかりカットしなければいけません。

カッターマットの端、色が変わっている部分に書籍の端を合わせて、底をしっかりと裁断機に沿って固定させると良い感じに行きました。

後はスキャン時にページが飛んだりすることがたまにあるので、どれだけスキャン後に確認してあげられるかですね。

大体の場合エラーが出ていなければ問題なく読み込めている印象です。

ScanSnapの設定

S1500のマネージャに関してなのですが、中古で購入するとインストール用のディスクが付いていない場合もあるので、手動でドライバを設定する必要になります。

富士通の公式でダウンロードができるので、「scansnap s1500 インストール」等と検索して入手しましょう。

このとき、調べると真っ先に出てくるページからダウンロードしてはいけません。
v5.5は脆弱性の問題がある古いバージョンらしいです。
https://scansnap.fujitsu.com/jp/downloads/mgr/s1500.html

新しいバージョンである5.6があるので、そちらを配布しているページから入手しましょう。
http://scansnap.fujitsu.com/jp/downloads/model/s1500-1.html

古いほうはダウンロードできないようにしておいてほしいもんです

入れるのは一番上のScanSnap Manager V5.6だけでOKで、それさえあればPCに認識され、動かせるようになります。

名刺を入れたり、Kindleのように文章を検索をしたりするのであればその下のOCRパック等も導入したほうが良いでしょう。文字を文字として認識できるようになるはずです。

わたしは最初わけもわからず5.5を入れてしまい、その後で脆弱性の問題に気づいて5.6を入れ直しました。5.5を削除して5.6を入れ直しても動かずちょっと混乱しましたが、古い方を削除してから再起動をかけて入れ直したところ無事動いた感じです。

ScanSnapManagerの設定

基本的に冒頭に紹介した動画の通り設定すれば良いのですが、紹介されている通り、画質はスーパーファインにしておかないとdpiが足りずに文字が滲んだように見えてしまうので注意です。

また、カラーモードの「カラー(自動認識)」設定は精度がちょっと甘く、焼けて黄色っぽくなってしまったページもカラー判定されてしまうので、カラーページがある場合には手動で設定を変更して読み込んであげたほうがよいでしょう。

白黒ページは基本この設定でOK

向きの選択に関しても「自動判定」にしておくと縦横がおかしくなってしまう場合があるため、回転しないで読み込ませるほうが良いです。

自動判定で縦横がおかしくなってしまった場合には、Windowsのフォトでトリミングや回転での修正が効くので、ある程度のカバーはできます(作業後、上書きで保存をしておかないと修正が反映されない場合があるので注意)。

あとからチェックと修正を行うのはかなり面倒なので最初から「回転しない」にしておいたほうが無難ですね。

zipファイルを作る際に躓いたこと

「Sidebooks」というアプリを使えばiphoneやiPadに自炊したデータをいれて読むことが可能ですが、Androidと違って画像フォルダを作るだけでは入れることが出来ません。

zipファイルにしてから投入する必要があるのですが、わたしの場合iOS製品はmac bookで管理しているため、「windowsでスキャン、zip作成→外付けHDDに保存→mac bookに外付けHDDとiphoneをつなげる→zipをiphoneに投入」というちょっと面倒な作業をしておりました。

そうしたところ、なぜか漫画の順番が変わってしまう事象が発生
調べてみたところ、windowsで順番を変更して調整した部分が、なぜかmacのほうでうまく反映されていませんでした。

windowsで、うまく読み込まれていなかったページを後からもう一度スキャンし、ファイル名を「○○-1.jpg」のように変更して順番を調整していたのですが、それがmacのほうではうまく並びが変更されていませんでした。zipにしたんだから大丈夫だろって思ってた分、まさか順番調整がそのまま反映されず、macのほうの並び方に変更されてしまうとは思いませんでした。

macのほうでzipを扱う際の順番制御をするのは無理そう(やるにしてもターミナルで設定してやらないといけなそうで面倒そう)だったので、windowsでzipを作る前段階で、ファイル名を通し番号順にリネームし直すことで対応しました。

こういう微妙な差異はOSの違いということで飲み込まないといけないことなのですが、わかっていないと何故修正できないのかがわからないので、気づくまで結構時間がかかりました。

リネームはwindowsのかっこが付いた連番が気に食わないので、かっこを外すバッチ処理を噛ませました。

https://yuruaki.blog.fc2.com/blog-entry-18.html
リネームのバッチはこちらの記事を参考にさせていただきました。

総括

手動でも十分なクオリティで電子書籍化できるので、売るか捨てるか迷っているような漫画や小説は全部変換してしまおうと思います。部屋が広くなる…

時間は結構かかってしまいますが、ちょっとずつ地道に進めていこうと思います~

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